ライヴレポート(前編)

FRANZ FERDINAND (11月28日・名古屋ダイアモンドホール
日曜ということでコンディションとしては作りやすい状況だったにもかかわらず、最近の仕事のハードペースから疲労しきった状態での参戦。もちろん前座なんて見る余裕も無かったので、18時開演のところを19時に会場入り。これでギリギリもう始まるくらいかなと思い入場したが、まだ前座のTHE BEAT UPの演奏中だった。その前に、入り口で何やらお知らせのチラシのようなものを渡された。その内容とは、FRANZ FERDINANDのベーシストが体調不良で緊急入院し、本公演に参加できないが、メンバーの意向でベース抜きで行うという主旨だ。何だと? フランツでベースは肝だろうが。多分、代理を立てるんだろうがマズくないか? と思ったが、不満な方はチケット代の一部(2500円)を払い戻ししますとも書いてあった。ま、それならいっか。
それはさておき、前座が予想外に粘る。例によってロッカー付近で座って待機。結局、終わったのが約19時半過ぎ。長過ぎるわボケ。貴重な休日がもったいないだろうが。前座終了で外に休憩しに来る輩と入れ替わるように中へ。予想はしていたが、満員御礼。気になっていた客層としては、いつも通り20代がメインだが、いい歳したオバハンもチラホラ。浮いてるんだよね。それはほっといて、多少スペースのできている後ろの方に陣取る。またここからが長い。
結局20時過ぎにメンバー登場。いきなり演奏ではなく、日本人の通訳を伴ってベーシストの諸事情を説明。前座バンド・THE BEAT UPのベーシストを代理に立て、さらには「新たな試みとして、アコースティックとノーマルのライヴの2つのショーに分ける」と宣言。オーディエンスからは歓声が上がる。まあ、元々アコースティック向きな楽曲ではあるのでそれはそれでいいかと俺も思った。
まずはアレックスとニックの二人による"darts of pleasure"でアコースティックライヴの幕開け。アコースティックとは言ってもプレイ自体はなかなかハード仕立て。ヴォーカルも上手い。続けざまに未発表曲が2曲続いた。これらは通常版で聴きたかったな。その後、"come on home"。MCが入り、アレックスが「次は何にする?」と聞くと、ニックが「"jacqueline"」と答える。会場が沸く。アルバム通り、静かに始まるところはヴォーカルが引き立つ。そして途中の曲の核となるフレーズは何と鍵盤ハーモニカ。これがキレイにハマる。実にクール。"auf achse"も同じく鍵盤ハーモニカの音色がバックで絶妙なスパイスを効かせるなど、好評のままアコースティック編が終了。「5分で戻る」と言い残し、メンバーは舞台袖へ一時退いた。
〜後編へ続く