3パンクバンド揃い踏みアルバム感想

GREEN DAY / American Idiot

作品ごとに新たな試みを盛り込み、なおかつ結果を出し続けているのには感服である。今作も前作をステップとしての進歩が確実に感じられる。確かに、パンク色は薄くなったかもしれないが、それを上回るバラード、モダンロック寄りの曲がしっかりとアルバムを構成している。逆に今回話題の章立てオペラははっきり言って不要。特に後ろの方が。
近作はまだまだGREEN DAY健在と大いに感じられるアルバムだと思う。お気に入り曲の#4も俺の予想通り次のシングルカット曲になるようだ。


GOOD CHARLOTTE / The Chronicles of Life and Death

日本盤最後の曲"Predictable 日本語ヴァージョン"
『♪何カガ違ウ〜 マタ感ジテルッ感ジテルッ』
確かに違う。大きく違う。笑わせてもらったよ。コレを聴くと、いかに日本語が音楽というものに向いてないんだなと再認識出来る。つーか親日しなくていいから。
さて余談はこの辺にして、前作で「GCを聴いて洋楽ファンになった」などという輩には今作はさぞかし「?」な内容だろうな。
意図的にというか半ば無理にスタイルをガラッと変えた。使用されている楽器も増えた。それが良いことなのかどうかは置いといて、結果としては決して成功とは言えないだろう。どう聴いても前作の方が上に決まっている。リンキン同様、前作の完成度が高過ぎたのもある。が、後半のダレようはスタイルを強引に変えた迷いがそのまま出ていると感じられる。まあ、前半には前作では聴かれないタイプの良曲がいくつかあるので、もっと製作スパンをとれば完成度を高めることが出来たのではないか。あせって出さなくてもいいのに。惜しい。


・SUM 41 / CHUCK

あー。こいつは厳しいな。GC同様、変えるべくして変えたんだが、完全にマイナスに働いてしまったようだな。前作でメタル色を示し、今作はそれの延長。しかしこっちはGCと違って、製作スパンが短いから熟練しなかったとかそういう問題では言い訳がきかない。成るべくして成った駄作。聴ける曲がさっぱり無い。脱落。


図式としてはGD>>GC>>>>>SUM って具合かな。